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【浜松市がシンガポールでの販路開拓で地方創生】“浜松フェア”についてインタビュー
2023.11.17
浜松市はシンガポールでの販路開拓から浜松市の地方創生を目指し、シンガポール伊勢丹にて「浜松フェア」を開催しました。Japan Naviはプロジェクトパートナーとして、小売店での店頭販売の斡旋、輸出手続き、広告&マーケティング支援までをサポート。浜松市へ今回のイベントの総括をインタビューしました。
1. 本年度のプロジェクトの概要
今回のフェアでの目的は、「浜松市の認知/販路拡大」です。気候に恵まれた浜松市の豊かな特産物を通して、浜松市の魅力をPRしました。また、フェア期間中には現地の趣向リサーチや、テストマーケティングとして現地プロモーターによる来場者への訴求(商品紹介や試飲など)を行いました。
【浜松フェア】
期間:2022年11月18日(金)~12月1日(木)
場所:シンガポール伊勢丹 スコッツ店 地下1階スーパーマーケット
シンガポールでも人気の鰻ですが、浜松市は「うなぎ養殖発祥の地」です。うなぎの養殖に最適な地下水が豊富で、浜名湖で生まれ育った稚魚を養殖しています。また、川を流れてきた淡水と海水が交ざりあう土地柄、鰻の他にも、車海老、あさり、海苔、蟹、牡蠣がとれます。
浜名湖北岸の三ケ日町は、日照量が多く温暖な気候のため、みかんの栽培に適しています。対照的に山間地域では寒暖差があり、お茶の葉が柔らかく育ちます。平野ではトマト、海岸線ではさつまいもが栽培されています。
さつまいもは、うなぎの本来捨てている頭や骨を肥料に使用し、SDGsを考慮した栽培になっています。湖、川、海、山、大地と自然豊かな浜松市の種類豊富な特産物から、上記紹介したものを含む選りすぐりのものがフェアに並びました。
2. Japan Naviをパートナーとして選んだ理由
まず浜松市がシンガポールを選んだ理由としては、輸出のハードルが高くないのでチャレンジし易いという点でした。それは同時に、競争が激しいということだとも思いました。フェアに参加した市内事業者すべての方が海外でのノウハウがある訳ではなかったので、シンガポールでのノウハウがあり、先を見据えたマーケティング支援までを一貫してサポートしてくれるJapan Naviをパートナーとして選びました。
また、Japan Naviの国内の他自治体との実績が、浜松市が目指しているゴールに近いものを感じたことも大きな要因の一つです。
3. プロジェクトの成果
今回の浜松フェアでの経験は、参加した市内事業者それぞれの実績となりました。海外で売り切った手応えと同時に、課題点も見えました。Japan Naviからの改善点に対しての具体的なフィードバックにより、今後のより良い改善に繋げることができそうです。
4. Japan Naviと取り組んでみての感想
初めてのことでも、Japan Naviのサポートによりとてもスムーズに進められました。HPやSNSでのメディア掲載も、期待していた以上にたくさんしていただきました。とても感謝しています。
5. 来年度さらに期待すること
来年度のフェアに関しては、現在調整中のため未定ではあります。しかし開催の場合、商品選定にはとても悩むところなので、次回も引き続ぎJapan Naviにシンガポール現地でのトレンドや見込みを情報共有をしてもらいたいです。そして現地の趣向を理解して、効果的なマッチングをしていきたいと思っています。
6. 本プロジェクトの取組の延長として3年後にどういうビジョンや拡大イメージを持っているか?
シンガポールでの浜松市の特産品の販路を継続して広げていきたいと思っています。現地の飲食店にて浜松市の食材を利用してもらうことを目標に、まずは一般消費者へ認知してもらうことが大切です。そして、旅行者を含めたシンガポールの方たちに、浜松市のことをもっと知ってもらいたいです。
最終的にはシンガポールから浜松市へ、おいしいものを食べに来てもらいたいです。浜松市は食べものだけでなく、観光にもとても楽しい場所です。インバウンドで地域活性化に繋げていきたいと思っています。
7. 浜松市の基本情報
浜松市は全国的にみて日照時間が長く、気候に恵まれているため、特産物が豊富です。2005年には12市町村の合併により人口が80万人を超え、静岡県第1位となりました。2007年に全国で16番目の政令指定都市として認定されています。インバウンドへのおもてなし日本一になるべく、2019年より「日本一のインバウンド応援都市 浜松」を宣言しています。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。